酒米探訪~亀の尾~

亀の尾202106-1






大ヒット漫画
「夏子の酒」のモデルとなった
酒米「亀の尾」
深みがあるコクに
なめらかな舌触りを持つ味わいが
その特徴
 
誕生は古く明治26年
山形の篤農家阿部亀治氏が
冷害の中
3本だけ金色に実った穂を発見
施策園で育種し世に広めた品種
耐冷性に優れ
飯米として東日本で広く栽培
現在食される
多くのブランド米のルーツであり
「ひとめぼれ」や「あきたこまち」「つや姫」
「コシノヒカリ」に至るまで
亀の尾がなければ
この世に存在しない

古くから
酒米としての評価も高く
明治初期には「西の雄町」に
「東の亀の尾」と謳われ
全国を二分した時期もあり
山田錦登場以前には
鑑評会出品酒に
亀の尾を用いる酒蔵もあったようです

味わいの良さから
広く栽培されていた亀の尾ですが
害虫などに弱いうえ
化学肥料や農薬を使うと
米が極端にもろくなるという弱点を持っており
現代の農法には向かず徐々に衰退
 
「昔、亀の尾で作った酒が美味かった」と
耳にした久須美酒造の醸造家久須美記廸が
3年がかりで育成し
復活させた話が
件の「夏子の酒」の原型となっています