酒米探訪~山田錦~

山田錦202106-1






酒米の王者として
君臨する山田錦
知名度、人気、作付面積で
トップを誇る品種であり
各種コンクールに入賞する日本酒は
山田錦で造った銘柄が圧倒的に多く
全国新酒鑑評会においては
「山田錦」を使った銘柄と
それ以外の銘柄とで
審査を区分した逸話も存在
「Y」山田錦で「K」協会酵母を用い
「35」35%まで精米すれば
鑑評会で評価されるという意味の
「YK35」なる言葉まで出現し
その勢いは留まることを知りません

山田錦は
人工交配により生まれた品種
大正12年
兵庫県立農事試験場で誕生後
選抜が続けられ
昭和11年「山田錦」と命名
母親は「山田穂」、父親は「短稈渡船」
短稈渡船は
岡山産酒造好適米「雄町」の流れをくみ
倒れにくいよう丈を短くした品種
山田錦には
雄町のDNAが受け継がれています

山田錦で造られる日本酒は
飲み手を選ばず
消費者や蔵元の人気が絶大なことから
現在その栽培は
全国に広がっていますが
やはり品質に定評があるのが兵庫県産
それも特A地区と呼ばれる
六甲山西部の三木市(吉川・口吉川)や
加東市(東条町・社町東部)のもの
これら地域では
夏場に昼夜の気温差が10度を超え
粘土質の豊かな土壌が
上質な山田錦を育むため
同じ山田錦の中でも
別格に数えられる酒米となっています

山田錦が
酒米の王様と呼ばれる理由には
その価格の高さもあります
山田錦の価格は
他の酒造好適米に比べて1.2~1.5倍
最上級の山田錦ともなれば
2倍、3倍は当たり前だとか
また精白しても砕けにくい特性から
高精白されることが多くなり
磨けば磨くほど
同量の米から造られる酒量も少なくなるため
価格が高くなるというわけです

多くの飲み人を魅了し続ける山田錦
これからも多くの日本酒を支え続けていくはずです